青蒼の夜半に、闇色の鳥を
シェイスは肩の力を抜いた。
指先から、さらさらとウルジャスの髪が零れていく。
「本当にあんたの眸……ジャスパと、同じ色だ。
深い深い青蒼」
「ああ……。これは王家の色だから。
王の血統の人間は、皆この蒼い眸を持って生まれる。
逆に、王の子に違う色の眸が生まれたらそれは王妃が他で仕込んだ赤子と云うわけだ。
実際、蒼なき子が塔に幽閉されただの。
王妃が妾妃の子を攫って来て目を抉り、自分の子供の眼球と取り替えただの。
気色悪い話はいくらでも残っている」
「王家の青蒼、ね」
肩を竦めるウルジャスに、シェイスは思案げな顔をする。
指先から、さらさらとウルジャスの髪が零れていく。
「本当にあんたの眸……ジャスパと、同じ色だ。
深い深い青蒼」
「ああ……。これは王家の色だから。
王の血統の人間は、皆この蒼い眸を持って生まれる。
逆に、王の子に違う色の眸が生まれたらそれは王妃が他で仕込んだ赤子と云うわけだ。
実際、蒼なき子が塔に幽閉されただの。
王妃が妾妃の子を攫って来て目を抉り、自分の子供の眼球と取り替えただの。
気色悪い話はいくらでも残っている」
「王家の青蒼、ね」
肩を竦めるウルジャスに、シェイスは思案げな顔をする。