青蒼の夜半に、闇色の鳥を
「灰色の髪は、母親ゆずりってわけ?」
「さあね」
「なんにでも染まりそうな色。
神託の運び手アッバース巫女の色。
与えることと、それ以上に奪うことがお上手な女神サマの娘」
「……父上が、話したのか?
あの女のことを」
歌うように呟くシェイスの言葉に、ウルジャスは眉をひそめた。
「さあね」
「なんにでも染まりそうな色。
神託の運び手アッバース巫女の色。
与えることと、それ以上に奪うことがお上手な女神サマの娘」
「……父上が、話したのか?
あの女のことを」
歌うように呟くシェイスの言葉に、ウルジャスは眉をひそめた。