私と遊び人と。
猛アタック
『コンコンコンコン』

私は香純と飛鳥に無理矢理連れてこられて保健室に来ていた。
閉まっている保健室の窓をまず香純がコンコン鳴らして、応答がなく。

『ココココココココココン』

その次はすごいスピードで窓を鳴らして応答がなく。
香純、手、痛そう…。窓は固くて痛いよ?

「香純、先生いないんじゃない?それに手、痛そうだし玄関まわろ?ね?」

香純すっごいイライラオーラ出てて、怖い…。

『ドンドンドンドン!!!』

ついにコンコンが超えてドンドンにになったよ。

「か、香純?!おちついて…。」

「落ち着けれないよ!親友の手から血が出てて赤くなってんだよ?!
保健室校舎からなら遠いし…!!」

あ、ほんとだ。血が出て腫れてる…。

「ほんっとどんだけばか力のボールだったのよ…。」

「……へへっ。」

香純って、ほんとに優しいよなぁ…。
私のためにそんなにしてくれている香純を見ていたら、嬉しくて私は少し笑ってしまった。

「ありがとね、香純。」

「ううん。当たり前のことよ!」

香純は怖い顔がパッと変わって、可愛い顔で笑った。
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