蜉 蝣



『罰!?』

そんな大袈裟な…
たかが虫だろ?(笑)




僕たちはその時はあまり深くは考えなかったが、あの時おじいさんがあんなにも恐い形相で言ったのには理由があったに違いない。
今ではそう思っている。




あの日から2年が経った今日、

僕は翔と智と一緒に花火を見る約束をしている。



街は出店で溢れかえり、浴衣を着て歩く人がたくさんいる。

手をつないで仲良く花火を見に来ているカップルも。





手をつないで一緒に歩くような彼女なんていない僕らは、今年も男3人で虚しく花火。



が、その時…

智から一通のメールが入った。





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