蜉 蝣
第4章 : ケイヤク




僕たち二人は店を出た。


僕は不思議な気持ちになりながら


佳香の隣をただ黙って歩いた。






ただ、ただ……


何を、どう、どんな顔をして話せば良いのか

わからなくて。








ここ…どこだ………?









僕はいつのまにか

真っ暗な人気の少ない公園の前まで来ていた。


佳香と二人きりで。






『ねぇ…薫くん…』









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