蜉 蝣




僕が佳香の声に反応して振り返った瞬間、


彼女は両腕を僕の首の後ろへとまわしてきた。




『ちょっ…』





僕は彼女のあまりの大胆な行動に

咄嗟に腕を振り払ってしまった。





妙に静まり返った空気。








『…ごめん』








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