蜉 蝣



なんだこれ…?



額を滴る汗。

僕はそれを無意識に右の手で拭った。







蟻の巣にしては形が変だ。

窪んでいて、まるですり鉢のような形━━━…



僕はこの穴をその辺に落ちていた木の棒で突っついた。





薄暗くなった神社は、
妙な不気味さを放っている。







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