蜉 蝣



高校3年生。



僕たち3人は、こんな歳にもなってアリジゴクの巣を夢中になって突っついた。




『だめじゃん!出てこねーじゃん』

『もう諦めるか…』




アリジゴクの巣は突っついても突っついても、
雪崩のように崩れていくばかり……


アリジゴクが姿を見せることはなかった。



『あっ薫!何してんの〜?』

『うわ…くんなよブス!』

幼なじみのブス…あ、いや、由香里だ。





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