【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜
怯える私やルイに、二人は何とも言えない顔をしていた。多分、どう声をかけて良いのか分からないのだろう。
「あの人は怖いけど、でも……このまま帰るわけにはいかない。ボクがナルの様子を探ってくる」
そんな二人に対し、ルイは私のコートから手を離すと胸に手を置いて白い箱の方を見ながら言った。
「様子を探るって、一体」
「リカコ、君はタブレット端末を持ち歩いているだろう?それを出してくれないか?」
怯えを隠すためか、やけに機械的な顔と声になったルイに言われ、里佳子は黙って頷きリュックから自身のタブレット端末を取り出す。
「今そこにアプリを一つ送信するから、インストールしてくれないかい?」
密かなモーター音を響かせ、自身のスーパーコンピュータを駆使し、ルイは里佳子のタブレットへ一通のメールを送った。
それを里佳子が開き、アプリをインストールすると、里佳子のタブレットの中にルイに似たキャラクターのアイコンが現れる。
「これは何だ?」
「これを起動する事で、ボクの目から映る映像がこのタブレット端末で確認出来るようになるから」
ルイに言われ半信半疑でアプリを起動したら、里佳子のタブレットにはタブレットを覗き込む私達三人の頭が映り込む。
「あの人は怖いけど、でも……このまま帰るわけにはいかない。ボクがナルの様子を探ってくる」
そんな二人に対し、ルイは私のコートから手を離すと胸に手を置いて白い箱の方を見ながら言った。
「様子を探るって、一体」
「リカコ、君はタブレット端末を持ち歩いているだろう?それを出してくれないか?」
怯えを隠すためか、やけに機械的な顔と声になったルイに言われ、里佳子は黙って頷きリュックから自身のタブレット端末を取り出す。
「今そこにアプリを一つ送信するから、インストールしてくれないかい?」
密かなモーター音を響かせ、自身のスーパーコンピュータを駆使し、ルイは里佳子のタブレットへ一通のメールを送った。
それを里佳子が開き、アプリをインストールすると、里佳子のタブレットの中にルイに似たキャラクターのアイコンが現れる。
「これは何だ?」
「これを起動する事で、ボクの目から映る映像がこのタブレット端末で確認出来るようになるから」
ルイに言われ半信半疑でアプリを起動したら、里佳子のタブレットにはタブレットを覗き込む私達三人の頭が映り込む。