【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜
正反対モ・ナミ
ここ数日の間に、一つ気付いた事がある。
私はどうも、人間観察というものが苦手な方の人らしい。
「ったく、嶋山のせいで私まで修学旅行の実行委員じゃんかよ。ふざけんなよクソ野郎」
「イテ!御堂そこ脛なんですけど!何だよ、決まったことはしゃーないべ!恨むならミッキーを恨みなよ!」
身近なところで一つ例を挙げるとすれば、御堂里佳子について、私はとても失礼な勘違いをしていた。
彼女の印象を、今までは女子のボスのような存在で、独裁者、気に入らない人間に対しては社会のトップの権限を利用して貶める人間であると取っていた。
けれど、修学旅行で同じ班になって、ついでのように美樹に実行委員にされてしまってから、それは覆される事となったのである。
御堂里佳子は、ただ素直なだけなのだ。ある種嶋山成と同じタイプの純粋な人間というだけ。
例えば、私に気に入らないと言ったのだって私の態度が本当に気に入らなかっただけだからそう言ったのであり、貶める為の言葉じゃない。
今まで不登校にしてしまった生徒達もまた然り。ただ思ったことを口にして、それをきっかけとして取り巻きが貶めてしまっただけなのだ。
その証拠に、彼女は私に対しても気に入らないからと言って無視すると言うことは決して無いし、誰に対しても思った事は良い事も悪い事もハッキリ言う。
私はどうも、人間観察というものが苦手な方の人らしい。
「ったく、嶋山のせいで私まで修学旅行の実行委員じゃんかよ。ふざけんなよクソ野郎」
「イテ!御堂そこ脛なんですけど!何だよ、決まったことはしゃーないべ!恨むならミッキーを恨みなよ!」
身近なところで一つ例を挙げるとすれば、御堂里佳子について、私はとても失礼な勘違いをしていた。
彼女の印象を、今までは女子のボスのような存在で、独裁者、気に入らない人間に対しては社会のトップの権限を利用して貶める人間であると取っていた。
けれど、修学旅行で同じ班になって、ついでのように美樹に実行委員にされてしまってから、それは覆される事となったのである。
御堂里佳子は、ただ素直なだけなのだ。ある種嶋山成と同じタイプの純粋な人間というだけ。
例えば、私に気に入らないと言ったのだって私の態度が本当に気に入らなかっただけだからそう言ったのであり、貶める為の言葉じゃない。
今まで不登校にしてしまった生徒達もまた然り。ただ思ったことを口にして、それをきっかけとして取り巻きが貶めてしまっただけなのだ。
その証拠に、彼女は私に対しても気に入らないからと言って無視すると言うことは決して無いし、誰に対しても思った事は良い事も悪い事もハッキリ言う。