【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜
「リカコ、キミはいつもまっすぐだったね。行動全てが。ボクはキミが未知で堪らなかった。だから一緒にいるのがいつだって楽しかった」
ルイの声に、里佳子の身体が大きく震えた。一度大きく震えた後は、ずっと小刻みに震えている。
「良くも悪くもまっすぐなキミは、感受性が一番高い人だと思う。だからこそ、他人の感情だって本当は一番分かる人なのに自分しか大切にしない人で勿体無いなって、最初は思ってた」
光の映像が、ルイの柔らかな輪郭のその柔らかさを強めている。リカコを想う、ルイの優しい声も。
「でも、キミは変わった。人の想いを受け入れる強さを持った。それでいてまっすぐなままでいてくれた。だからこそ、ボク達は喜ぶ感情を多くの時間感じれたよ」
「うぅ……そんな、の!そんなの、もう届かないところから言ってんじゃねぇよ、馬鹿野郎」
絞り出すような里佳子の言葉すら聞こえているように、喉を鳴らし笑うルイの声が聞こえる。
「ねぇリカコ……笑って。喜んで。キミに一番煩く色々言っていたボクがいなくなる事を。キミが泣いていると、皆が悲しいままだから」
ルイが望む、里佳子の笑顔を。誰よりも眩しい、大口を開けて、華やぐような声を出す、真っ直ぐな感情を。
ルイの声に、里佳子の身体が大きく震えた。一度大きく震えた後は、ずっと小刻みに震えている。
「良くも悪くもまっすぐなキミは、感受性が一番高い人だと思う。だからこそ、他人の感情だって本当は一番分かる人なのに自分しか大切にしない人で勿体無いなって、最初は思ってた」
光の映像が、ルイの柔らかな輪郭のその柔らかさを強めている。リカコを想う、ルイの優しい声も。
「でも、キミは変わった。人の想いを受け入れる強さを持った。それでいてまっすぐなままでいてくれた。だからこそ、ボク達は喜ぶ感情を多くの時間感じれたよ」
「うぅ……そんな、の!そんなの、もう届かないところから言ってんじゃねぇよ、馬鹿野郎」
絞り出すような里佳子の言葉すら聞こえているように、喉を鳴らし笑うルイの声が聞こえる。
「ねぇリカコ……笑って。喜んで。キミに一番煩く色々言っていたボクがいなくなる事を。キミが泣いていると、皆が悲しいままだから」
ルイが望む、里佳子の笑顔を。誰よりも眩しい、大口を開けて、華やぐような声を出す、真っ直ぐな感情を。