もう君がいない


胸がジーンとした。


本当に何でもわかってくれてる。


「茉菜のことなら、何でもわかる。」

その言葉通り、、


「どうせ競争するんだろ?」

「うん!」


蓮には、何だってお見通しなんだ。



「よし、何かける?」

「ん〜、、何がいいかな〜?」

「じゃあ、真実ゲームは?」

「真実ゲーム?」

「勝った方からの質問に、負けた方は真実を答える。」

「いいよ、決まり!」


線香花火は全部で8本。

4回勝負。


二人同時に、線香花火に火をつける。


「やっぱりこれかわいい〜!よしその調子、まだ落ちたらだめだよ。」

必死に花火に向かって話しかける私を、


「でた。語りかけの術。」

そう言って、からかって笑う蓮。


「あっ!」

「はい、俺の勝ち。」


1回戦は、私の負けだった。


< 101 / 448 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop