もう君がいない
胸がジーンとした。
本当に何でもわかってくれてる。
「茉菜のことなら、何でもわかる。」
その言葉通り、、
「どうせ競争するんだろ?」
「うん!」
蓮には、何だってお見通しなんだ。
「よし、何かける?」
「ん〜、、何がいいかな〜?」
「じゃあ、真実ゲームは?」
「真実ゲーム?」
「勝った方からの質問に、負けた方は真実を答える。」
「いいよ、決まり!」
線香花火は全部で8本。
4回勝負。
二人同時に、線香花火に火をつける。
「やっぱりこれかわいい〜!よしその調子、まだ落ちたらだめだよ。」
必死に花火に向かって話しかける私を、
「でた。語りかけの術。」
そう言って、からかって笑う蓮。
「あっ!」
「はい、俺の勝ち。」
1回戦は、私の負けだった。