もう君がいない
光貴に、伝えなければいけない。
私が、光貴を傷つけるんだ。
光貴を、裏切ったから。
光貴じゃなく、蓮を選んだから。
「光貴とちゃんと別れるまで、やっぱり私は亜衣ちゃんに何も言えない。」
「茉菜、」
「だから、やっぱり今日は断れない。今の私には、そんな資格ない。」
こんな私が、純粋に蓮に恋する亜衣ちゃんの邪魔をする権利なんてない。
協力するのは嫌だけど、蓮に嫌われるのも怖いけど、やっぱり断れない。
「いざとなったら、私が蓮君に話すから!亜衣ちゃんが頼んできたんだって。私はいつだって茉菜の味方だから!」
「ありがと、美雪。」
私は、蓮が好き。
ずっと悩んでた答えは出た。
でも、まだ何も解決してない。
これからが始まりだ。