もう君がいない
温かい手
そんな日々がしばらく続いた。
気づけば梅雨も上がり、一学期もあと一週間。
毎日上がっていく気温。
夏がきていた。
「あっつ〜!もうやだ〜!」
夏の体育館は地獄のようだ。
そんな中行われる体育の授業、今日は男女分かれてのバレー。
隣にいる美雪は、この暑さになげきっぱなし。
「汗やばい〜!死ぬ〜!」
「あはは、美雪は死なないって〜。」
「むりむりむりむり〜!死ぬ!もう死ぬ〜!」
美雪じゃないけど、本当に死んじゃうんじゃないかってくらい暑い。
さっきから、ちょっとフラフラするし、、
あれ、、?
おかしいな、、なんか、、
「きゃ〜!茉菜?茉菜〜!」
美雪の叫び声が遠くなっていき、私は意識を失った。