もう君がいない
、、あれ?
私、、ここは、、
気がつくと、私は保健室のベッドに寝ていた。
そっか。
私、さっき倒れちゃったんだ。
「貧血ね。急に暑くなってきたし、疲れもたまってたのかもしれないわね。」
「そうですか。」
ベッドのカーテンの向こうから、保健室の先生が話す声がした。
相手の声は、、
蓮だ。
「でも困ったわね〜。私今から1年生の学年授業に出なきゃいけなくて、ここにいれないのよ。体育の先生呼んできてもらえる?」
「あ、俺がついてるんで大丈夫です。まだ体育の授業も終わらないし。」
「そう。じゃあ申し訳ないけど、お願いするわ。意識が戻っても、しばらく休ませてあげてていいから。」
「はい。」
でも、どうして蓮が?
蓮が、私を保健室まで運んでくれたのかな?
「じゃあ、よろしくね。」
そう言って、保健室の先生が出て行く音がした。