もう君がいない


私は、今にも心臓が飛び出しそうなくらい、ドキドキしてしまう。


うそ、、なんで、、?

どうして蓮が、私に、、?


頭の中はパニックだった。


そして、蓮の手が私の頬にそっと触れた。

その瞬間、私はビクッとしてしまって。


「起きた?」

蓮に気づかれて、私はそっと目を開けた。


「気分はどう?大丈夫?」

「うん。」

私の顔を覗き込む蓮が、最近では考えられないほど近くて、、

私はまたドキドキしてる。


「いきなり倒れたから焦った。みんな心配してたぞ。」

「ごめん。」

「貧血だってさ。疲れも溜まってたんだろうって。あんま無理すんなよ。」

「ごめん。」

「謝んなくていい。」

「うん。」


こんなに優しい蓮、いつぶりだろう。

蓮が、私の目を見てくれるのはいつぶり?


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