もう君がいない


蓮の言う通り、私は昔から怖がりで、小さい頃は一人では眠れなかった。


誰かが隣にいてくれないと不安で、、

それに、隣にいてくれてても、先に寝られちゃうとシーンとなるのが怖くて、、

私が寝るまで待ってってお願いしてた。



今考えると、すごいワガママだよね。

でも、蓮はいつだってそんな私のワガママを聞いてくれて、、

私が眠るまで側にいてくれた。


そっか、、

蓮が、朝が苦手になったのは、そのせいだったんだね。

私より遅く寝なきゃいけないから、だから起きれなかったんだ。


本当、、

優しいんだ、蓮は。


いつだって、私のことを一番わかってくれた。

いつだって、私に優しくしてくれた。



私はやっぱり、、

そんな蓮が大好きなんだ。


光貴のことだって大好きだった。

光貴はすごく大切な存在。


でも、、

蓮が、私の中から消えることはないんだ。

蓮が、私の中にずっといるんだ。


私には、蓮しかいないんだ。


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