もう君がいない
好きな子 〜 蓮side 〜
目の前で、寝息を立ててスヤスヤ眠ってる。
俺の、好きな女の子。
俺の、幼なじみの女の子。
本当に疲れてたんだろうな。
さっきまで起きてたのに、すぐにまた眠りについた。
茉菜が倒れた時はびっくりしすぎて、本当に心臓が止まるかと思った。
俺が座ってたのは男子側のコート横で、美雪ちゃんの叫び声に驚き目を向けると、茉菜が倒れてた。
気づけば俺は、茉菜のところへ駆け寄り、茉菜を抱き上げていた。
「保健室連れて行きます!」
体育教師にそれだけ言うと、一目散に保健室へと茉菜を運んだ。
貧血、、疲れ、、
俺のせいか?
俺のせいで茉菜は、倒れてしまうほど辛かったのか?
茉菜が気にしてるのは知ってた。
でも、俺は茉菜にどう接すればいいか、わからなくなってたんだ。