もう君がいない


でも、お袋に言われたんだ。

「病気が治れば、入院して茉菜ちゃんに会えない日もなくなる。茉菜ちゃんとスポーツだってなんだって出来る。今よりもっと、茉菜ちゃんと一緒にいられるのよ?」

、、って。


だから俺は、茉菜と離れてアメリカに行くことを決めた。


「一年で戻る。」

茉菜とそう約束した。


でも、そう簡単にはいかなくて、、

気づけば4年の歳月が流れた。



やっと日本に戻ってきた時には、もう俺たちは高2になっていた。


そして、、茉菜には彼氏ができてた。


教室に入って、すぐに茉菜を見つけた。

昔の面影を残したままだったけど、

可愛かっただけの茉菜ではなく、大人っぽくもなって、綺麗な女性になっていた。

やっと会えたことがすげー嬉しくて、内心すごく舞い上がってた。


でも、すぐに俺は地獄に落ちた。

光貴、、宮下光貴が、茉菜と付き合ってると分かったから。


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