もう君がいない
すぐ側にいても、心はすげー遠かった。
でもそれは、俺が自分から開いた距離。
いつも通りのフリをして、茉菜に近づくのが怖くて、俺は壁を作ったんだ。
茉菜との間に、これ以上は近づかないと、心の中で線を引いたように接した。
それ以上近づくと、俺が辛いから。
自分が傷つくのが怖かったんだ。
本当、情けねーだろ?
たぶん茉菜は、そんな俺の変化を感じとってた。
それで茉菜を悩ませてしまった。
茉菜が俺に接するのも、よそよそしかった。
それに気づいてはいたけど、俺はどうすることもできなくて、茉菜の辛さを見て見ぬふりした。
その結果がこれ、、。
最低だよな、俺。
茉菜、ごめんな。
こんなタチの悪い幼なじみで、
こんな幼なじみが帰ってきてしまって、
本当にごめん。