もう君がいない
夏休み
「もぉ〜!本当にダラダラしかしないんだから〜!ほらちょっと!邪魔邪魔!」
「うるさいな〜、」
「女子高生の夏休みなんだから、どっか遊び行くとかないの〜?宿題もしないくせに家にばっかりいて〜!逆に不健康だわ!」
「余計なお世話です〜!」
夏休みに入って1週間が経った。
私は特に何の予定もなく、毎日家でのんびりしてる。
リビングのソファーでくつろいでたら、お母さんに掃除の邪魔って小言を言われる毎日。
言われなくたって、高2の夏休みなんだから、私だってキャピキャピしたいよ。
でも、美雪は彼氏にバイトに忙しくて、連絡は取ってるけど遊びには行けてない。
光貴はもちろん毎日部活。
それに、、
蓮とは、会わないって決めてるから。
光貴の試合が終わって、ちゃんとケリをつけるまで、蓮とは会わないって。
だって、まだ光貴と別れられてないのに、蓮に会って自分だけ楽しむなんて、ただの浮気みたいじゃない?
さすがに、そんなことはしたくない。