もう君がいない
お母さんがうるさいから、リビングを抜け出して自分の部屋に戻る。
部屋に入って、前を見た途端、、
「あっ、、」
「おう。」
窓を開けっ放しにしてるの忘れてた。
隣の蓮の部屋の窓も空いていて、まさかの窓越しに終業式ぶりの再会。
うそでしょ、、
また私の決心が一つ崩れた。
窓越しって、、隣の家に住んでることを恨む。
「元気?」
「えっ?うん、元気だよ。」
「そっか。」
「蓮は?」
「普通。」
「ふーん。」
なんだ?この沈黙は、、
でも、不思議と落ち着く沈黙。
蓮との間に流れる沈黙は、全然苦じゃない。