もう君がいない
うそ、、
蓮が、私を誘ってくれてるの?
「日本の花火大会、久々に行きたんだ。昔はよく、一緒に行ってただろ?」
「あ、うん、そうだね。」
「まだ光貴と約束してないんだったらさ、俺に付き合ってくんね?」
「えっと、、」
すごく嬉しかった。
蓮と花火大会なんて、本当に久しぶりだから。
昔はよく、二家族そろって観に行ってたんだよね、花火。
それに、、蓮が誘ってくれたこと。
それがすごく嬉しくて。
ただの幼なじみだからでも、ただの付き添い役にしても、それでも嬉しかった。
「やっぱ無理か?無理なら別に、」
「無理じゃない!」
「え?」
「全然無理じゃない!一緒に行く!花火大会!」
少し迷ったけど、でもやっぱり蓮と行きたい。
蓮と、一緒に花火が見たい。
蓮と、一緒に屋台で食べ歩きしたい。
蓮と、浴衣だって着たい。
私は、勢い良く返事してた。
蓮が少し驚いて、間が空いてしまうくらいに。