もう君がいない


ねぇ、、どうして?


どうしてそんなに、悲しい顔をするの?


蓮、、。



私はそれ以上、蓮の顔を見ることが出来ずに、すぐにまた視線を下にそらした。



ごめんなさい。


ごめんね、、蓮、、。


待っててあげられなくて、、


弱い私で、、ごめんね。



どうしてこんなに、胸が痛いんだろう。

どうしてこんなに、息が苦しいんだろう。


、、罪悪感?

私は、蓮にこんな顔をさせてしまった、罪悪感を感じているの?




「元気そうで良かったよ。安心した。」


「うん。」


そんな顔して笑わないでよ。


そんなの、いつもの蓮の笑顔じゃない。


えくぼだって、出来てないよ。




「なぁ、一緒に帰らない?」


「え?帰るって、、そう言えば、蓮の家、、」


「ん。戻ったよ、茉菜んちの隣に。まだ、とってあったから。」



そうだ。


アメリカに行ってからも、戻ってくるからって、蓮の家はそのまま売りにも出さなかった。


あの頃のまま、残ってたんだ。


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