もう君がいない
「宮下君も拓ちゃんも、いい顔してるね。」
「うん。まだ大丈夫。」
私達にそう感じさせるほど、うちの学校のチームのみんなは、すごくいい顔をしていた。
光貴なんて、目が輝いて見えた。
悔しそうな、苦しそうな感じもあるけど、
でもそれより、、
この試合を、今この時を、
すごく楽しんでいるような、、
いきいきとした表情だった。
、、まだ大丈夫。
きっとこれから、巻き返してくれる。
このまま、負けるはずがない。
そう思わせてくれる表情。
ハーフタイムが終わりに近づき、選手達が次々とコートへ戻っていく。
そんな時、ふと、光貴がこっちを振り返った。
え、、?
目が、合ってる、、?