もう君がいない
こんなに広い会場で、
これだけの人がいる中で、
光貴は私を見つけてくれてた。
光貴は、フッと笑うと、しっかりと頷いた。
それはまるで、
”大丈夫。絶対勝つ。”
そう言っているようで、、
私も、
”光貴なら大丈夫。頑張れ。”
そんな思いを込めて、頷いた。
そして光貴は、走ってコートへと戻って行った。
「光貴なら、絶対大丈夫、、!」
私はそう呟いて、光貴の背中に向かって、必死にエールを送った。
光貴は、そんな私の願い通り、、
すぐに試合を巻き返してくれた。