もう君がいない


、、ダメだ。


なんか、泣けてくる。


私は、目から涙を流すことは出来ないけど、心の中で、そっと静かに涙した。


蓮、ごめんね。

そう心の中でささやきながら。




蓮の家に着くと、蓮のお母さんとお父さんが、せっせと片付けをしていた。


でも、そんな忙しい手を止めて、二人とも私との再会を喜んでくれた。


おばさんなんて、私に抱きついて喜んでくれて、私もすごく嬉しかった。



それから、私のお母さんとお父さんも来て、みんなで片付けを手伝った。


久しぶりに揃った、私達二家族。


話が尽きなくて、結局その日はみんなで引っ越しそばまで食べた。




物心ついた頃から、一緒だった私達。


私達が生まれる前から、ご近所さん同士として付き合いのあった親達。


同い年の私達が生まれて、そこから仲が深まったって言ってた。



久しぶりのこの感じに、、


嬉しさと楽しさを感じるとともに、やっぱり少し切なさを感じた。


全ては、私の自業自得なんだけどね。


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