もう君がいない


「あの、さ、、」

なんだか話しづらそうな蓮。


「うん?」

「だからその、、」

「なに?」

「、、昨日、何があった?」


そうだ、、

昨日は蓮にごめんとメールしただけで、何も話してなかった。


怒ってたっておかしくないはず。

急に約束やぶって、ごめんって言うだけで理由も言わないで、、

なのに、蓮は、、


怒るどころか、私のことを心配してくれてるの?

私の言い訳を、聞こうとしてくれてるの?


本当に優しいよ、蓮は。

優しすぎるよ、、



「あのね?実は、光貴が、、」


私が昨日の出来事を話すと、

「光貴の病院どこ?俺も今日行く。」

って、、


「、、怒ってないの?」

「は?なんで?」

「なんでって、、だって私、約束、、」

「怒るわけねーだろ。茉菜は何も悪くない。誰も悪くない。」

「でも、、」

「茉菜も大変だったな。辛かったろ?」


やだ、、もう、、


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