もう君がいない
毎日一緒に登下校した。
学校の休み時間も、いつも一緒に遊んだ。
家に帰ると、一緒におやつを食べた。
土曜の夜は、必ずどちらかの家にお泊まりした。
お互いの誕生日には、毎年プレゼントを渡し合った。
バレンタインデーには、毎年手作りのお菓子を蓮に渡した。
ホワイトデーには、毎年かわいいお返しを私にくれた。
告白なんてしていない。
まだ、付き合うとか、そういう恋愛をする歳ではなかった。
でも、確かに、、
私達は、お互いが初恋だった。
幼い頃の、初々しい、甘酸っぱい初恋だった。
蓮が体調を崩すと、心配でしょうがなかった。
発作を起こして入院すると、蓮に会えない日があって寂しかった。
蓮を心配すると、泣いてしまって眠れなくて、お母さんの布団で一緒に寝た。