もう君がいない
そんな優しい声で話さないで、、
優しくしないでよ、、
昨日決めたばっかなのに、、
蓮への好きが、もっと大きくなっちゃうよ、、
「茉菜も、怖かったよな。」
もう、、蓮のバカ、、
私は、電話の向こうの蓮に気づかれないように、必死に涙をこらえて話した。
そして、また一つ決めた。
夏休みの間、蓮に会うのはやめよう。
必要以上に連絡を取るのもやめる。
なるべく、蓮には関わらないようにする。
だって、、
そうでもしなきゃ、私、、
蓮への好きが溢れてしまうから。
これ以上、蓮への気持ちが大きくなったら大変だよ。
隠してられなくなっちゃいそうで怖い、、。
だから、できるだけ蓮と距離を置かなきゃ。
せめて夏休みの間だけでも、、
蓮と距離を保って、その間に自分の気持ちを落ち着ける。
その時そう決めてから、
私は本当に夏休みの間、蓮との関わりを避けた。
お隣さんだし、親同士も行き来してるし、全く関わらないのは無理だけど、、
できるだけ蓮を側に感じないように、私は一生懸命だった。
自分から蓮に連絡することはないし、
蓮からの連絡にも返したり返さなかったり、
おばさんとお母さんで情報交換しないように、おばさんともなるべく会わないようにして、
蓮の部屋がすぐそこにある私の部屋の窓は、その後一度と開けていない。