もう君がいない


私は、急ぎ足で病院を出ると、

そのまま走って駅まで行って、ちょうど来ていた電車に飛び乗った。


電車の窓から、ぼーっと外を眺める。



びっくりした、、


光貴とキスするなんて初めてじゃない。

でも、すごくびっくりしちゃって、、


それに、、

ああ、、何でだろ、、


すごく、すごく悲しい、、


どうして、、

どうして蓮の顔が頭に浮かぶの、、


ごめんなさい、、

光貴、、ごめんね、、


恋人がキスするなんて当たり前。

恋人とキスするなんて、幸せなことのはず。


でも、、

今の私は、そんな風に喜べなくて、、

幸せだなんて思えなくて、、


光貴への罪悪感でいっぱいだよ、、


蓮のことが、、

蓮の顔が頭から離れないの、、


こんなときに、やっぱり蓮が好きだと改めて感じてしまうの、、


ごめんなさい、、


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