もう君がいない
俺の光 〜 光貴side 〜
何やってんだ、、俺、、
茉菜が飛び出して行ったドアを見つめて、深いため息をつく。
キスは初めてなんかじゃない。
そりゃ、こんだけ付き合ってれば、、
でも、こんなやり方は今までになかった。
こんな、後悔するようなキスは初めてだった。
俺は何焦ってんだよ、、
理由なんて、、
、、決まってる。
蓮のことが、ちらつくからだ。
わかってるんだ、、
気づいてるんだよ、、
とっくに、、
何年一緒にいると思ってる?
どれだけ茉菜を見てきたと思ってる?
茉菜に一目惚れしてからずっと、、
あの中学の入学式の日からずっと、、
ずっと、茉菜だけを見てきたんだ。
茉菜の気持ちに気づかないわけがない。
わかってんだよ、、
蓮のことが好きだってことくらい。