もう君がいない
「茉菜、連絡してないの?蓮君に。」
「うん、、」
「そっか、そうだよね。」
必要以上に、蓮に関わらないと決めたから。
ずっと心配はしていても、私は蓮に連絡することをしなかった。
何度も学校帰りに蓮の家に立ち寄ろうか悩んだけど、結局そんなことできなくて。
「茉菜ちゃん茉菜ちゃん!」
「里中君、どうしたの?」
少し慌てた様子で私達のところへ駆け寄ってきた里中君。
「茉菜ちゃんさ、蓮の様子見に行ったりしてないよね?」
「え?うん、行ってないけど。」
「そっか〜。」
「なんで?どうかしたの?」
里中君の慌てた様子が気になって、何かあったのかと不安になる。
「それがさ、昨日から蓮から連絡返ってこなくて。俺心配で毎日連絡してて、一昨日までは何回か返信あったんだけど、昨日から一切なくてさ〜。」
「そうなんだ、、」
「しかも、今日もまた休みだなんてさ〜。茉菜ちゃんがなんか知らないかな〜?って思ったんだけど。」
蓮、、
里中君の話を聞いて、心にあった小さな不安が、急に膨れ上がっていった。
本当に、、何かあったのかな、、