もう君がいない


「茉菜、お願い。」

「茉菜ちゃん、俺からも本当お願いします。」

「、、わかった。」


私だって、行きたかったんだもん。

蓮のこと、ずっと心配だったんだもん。

それを必死に我慢してた。


こんなに二人にまで頼まれたら、もう我慢なんてできるわけなくて、、

私は、蓮に会いに行くと決めた。


「まじ?良かった〜!ありがとね、茉菜ちゃん。よろしく頼むよ!」

「うん。今日の放課後行ってみるね。」

「おっけー!じゃあ様子わかったら、俺にも連絡ちょうだいね!」

「わかった。」


私が行くと決めると、里中君はホッと一安心したようで、笑顔で自分の席に戻っていった。


「茉菜、良かった。私もちょっと安心した。」

「ごめんね、美雪。私のせいで、美雪には心配かけてばっかで。」

「全然!って言いたいけど、必死に蓮君を避けようとしてる茉菜を見るのは、やっぱり心配だから、行くって言ってくれて嬉しかった。」


美雪には、本当に申し訳ない。

幼なじみが避けあってて、その間に板挟みされてるようなものだもんね。


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