もう君がいない
久々に見た、、
こんなに近くで、、
蓮のクシャって笑った顔、、
そのときに出来るえくぼ、、
落ち着いたはずの心臓は、また大きな音を立て始めた。
でも、、
「あいつ、月曜会ったら、絶対飛びついてくるんだろうな〜。」
蓮が言ったその言葉で、私はふと我に帰る。
つい最近、同じようなことを光貴と話していたのを思い出して、、
光貴の顔が、頭をよぎったから、、
ダメだ、、!
しっかりしてよ、私、、
「茉菜?どうかしたか?」
「ううん、何でもない!あ、これ。買ってきたんだ。」
私は、手に持ったままだったコンビニの袋を、蓮に渡した。
それを受け取ると、蓮はゴソゴソと中身を取り出した。
「これ、、」
「蓮の好きなプリン。」
「覚えてたのか?」
「当たり前でしょ〜?これが原因でケンカまでしたくらいだもん。」
私が買ってきたのは、小さい頃から蓮が大好きだったメーカーのプリン。
蓮はプリンが好きで、特にこのプリンが大のお気に入りだった。
昔、蓮が取ってたやつって知らなくて、私がそれを食べちゃって、、
「俺のプリンがない!」
って蓮が怒りだして、それが理由でケンカしたことがあった。