もう君がいない


やっと、5人みんなが揃った。


光貴がいない間、

もちろん4人でも、みんな仲良く楽しく過ごしてたけど、

やっぱり、どこか違っていた。


バカなことばっかしてる里中君を止めれるのは、やっぱり光貴しかいないし。

みんなを上手くまとめて、一つの輪にできるのも光貴しかいない。


ずっと、私達の中で、ぽっかりと穴が開いていた気がする。



休み時間になると、サッカー部の人達や、他のクラスの友達、同じ中学だった人達、、

たくさんの人が光貴の元にやってくる。


先輩も後輩も関係ない。

みんなが、光貴の帰りを待っていた。

光貴の帰りを、心から喜んでいるようだった。


本当に、光貴はみんなに愛されていて、、

みんなの輪の中心に、光貴の笑顔があって、、


そんな姿を見ていると、私まで暖かい気持ちになる。


本当に良かった。

心から、素直にそう思った。


また、光貴の笑顔が見れた。

やっぱり光貴は、笑顔が一番なんだ。

たくさんの人の中で、太陽のように笑っているのが一番似合う。


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