もう君がいない
何気ない、日々の小さな出来事も、
私達にとって、かけがえのない特別なものも、
本当にたくさんの、たくさんの思い出たち。
一つ一つを思い出せば、
自然と頬が緩むのが自分でわかる。
私達が、一緒に過ごしてきたこれまでの時間。
その中で、確実に大きな割合を占めるこの公園。
私達の思い出の場所といえば、この公園。
「茉菜?」
「ん?なに?」
「話があるんだ。」
「うん?」
これから先もずっと、、
ここでの思い出は増えていく、、
ここに来る回数は減っても、
お互いどんどん大人になっても、
この公園で過ごす、私達の穏やかな時間は変わらない。
変わらないものが、この世に一つでもあるのなら、それはこの時間だ。
、、、そう、思っていた。
だけど、、、
必ず、別れはあるわけで。
その別れは、いつも突然で、
「茉菜、もう終わりにしよう。」