もう君がいない


何気ない、日々の小さな出来事も、

私達にとって、かけがえのない特別なものも、


本当にたくさんの、たくさんの思い出たち。


一つ一つを思い出せば、

自然と頬が緩むのが自分でわかる。




私達が、一緒に過ごしてきたこれまでの時間。


その中で、確実に大きな割合を占めるこの公園。

私達の思い出の場所といえば、この公園。




「茉菜?」

「ん?なに?」

「話があるんだ。」

「うん?」


これから先もずっと、、

ここでの思い出は増えていく、、


ここに来る回数は減っても、

お互いどんどん大人になっても、


この公園で過ごす、私達の穏やかな時間は変わらない。


変わらないものが、この世に一つでもあるのなら、それはこの時間だ。


、、、そう、思っていた。



だけど、、、



必ず、別れはあるわけで。


その別れは、いつも突然で、





「茉菜、もう終わりにしよう。」


< 270 / 448 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop