もう君がいない


「ずっとわかってたんだ。気づいてたんだ。なのに、なのに俺は、、茉菜の変化に、見て見ぬフリをした。」


あぁ、、

私は間違っていたのだろうか、、


私自身が、自分の変化に目をつぶろうとしたり、

その変化に素直になろうとしたり、


フラフラしてたから、、、


だから、公貴をこんなに苦しめてしまった、、



「茉菜を手放したくなかった。俺は、俺にとっては、茉菜が全てだったから。初恋だったから。茉菜がいないと、俺は、、」


こんなにも、、、


こんなにも私のことを想ってくれる公貴を、

私はどれだけ傷つけたのだろう、、?


私だけを想って、

私だけを必要としてくれて、


なのに、そんな公貴を、


、、、私はずっと、裏切っていた。



「離してあげなきゃ、茉菜を自由にしてあげなきゃって、頭ではわかってても、どうしてもできなかった。そんな時に試合でケガして、俺は、サッカーさえも失うかもしれないってなって、」


わかってるよ、、


わかってるからこそ、

だからこそ私は、、


公貴の側にいるって決めたんだ。


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