もう君がいない
地団駄
朝から学校に行く。
家を出て、駅まで歩く。
でもそこに、、、
「いや、俺もいま来た。」
そう言って、待っててくれる公貴は、、
もういなかった。
昨日、公貴に別れを告げられてから、、
どうやって家に帰ったのか、
どうやってお風呂に入ったのか、
どうやってベッドに入ったのか、
何もわからない。
何も覚えていない。
気づいたら、ベッドの上で、、
気づいたら、外はもう明るくなっていて、、
なんだか、自分の中が空っぽになった気分。
こうして駅に来て、公貴がいないことを再確認して、
あぁ、、
本当にもう、終わったんだ、、、
そう実感する。
この前までとは違う。
公貴が入院して、一人で学校まで行っていた頃とは違う。
これから先、もう二度と、
公貴がここで私を待っていてくれることはない。
もう二度と、、、
、、あの頃には戻れないんだ。