もう君がいない
「美雪、ありがと。」
「ううん。」
「それに、ごめんね?いつも心配かけて、相談してばっかり。今回だって、こんな嫌な立ち回りさせちゃって、、」
「なーに言ってんの。どうってことないよ!だって、私は茉菜が大好きだもん!」
「美雪、、」
美雪が笑うから、、
私もつられて笑顔になる。
美雪がいてくれるから、やっと気づけた。
私は、もう逃げない。
周りの目からも、
公貴の想いからも、
そして、、
自分の、この気持ちからも、、。
いまなら、はっきりと言える気がする。
私は、、、
私は、蓮が好き。蓮が大好き。
蓮の側にいたい。
蓮の隣で、蓮と一緒に歩いて行きたい。
蓮の一番になりたい。
蓮の、大切な存在になりたい。
昔も、、
今も、、
私には、いつだって蓮しかいない。
近いうちに、なるべく早くに、、
蓮に打ち明けよう。
ちゃんと、伝えたい、、、
私の、この気持ち。