もう君がいない
「蓮?」
「ん?どした?」
「私ね、アルバムとかいろいろ持ってきたの。この前言ってたみたいに、蓮と話したいなって。」
蓮がいなかった中学時代、
それから高校1年の時、
その頃の写真を出来るだけ探し出して、中学の卒業アルバムも持ってきた。
早く伝えたくて、、
蓮と話したくて、、
「じゃあ、上あがろっか?」
「うん!」
蓮と一緒に、蓮の部屋に行く。
蓮の後ろから階段を登ると、いつも以上に蓮の身長が高くて、
なんだかドキドキしてしまう私はバカ?
「寒いだろ?これ使って、」
「ありがと。」
冷え切っていた蓮の部屋、
サッと私にブランケットを渡して、すぐに暖房をつける蓮。
そんなちょっとした気遣いにも、感動しちゃう私は、、
やっぱり、ちょっとおかしい?
私の横に腰を下ろすと、フッて笑った蓮。
「え?なに?」