もう君がいない


そんな時、美雪ちゃんに話があると言われ、放課後屋上て話した。



「私、回りくどいのは苦手だから、もうはっきり話すね?蓮君は、今も茉菜のこと好きだよね?」


俺は驚いて、すぐには返事が出来なかった。


今まで、必死に隠してきたつもりだったから。



アメリカから帰って、茉菜には公貴がいると知って、

俺の気持ちは、茉菜を困らせるだけだと思った。



でも、どうしても好きで、、

どうしても諦めきれなくて、、


ダメ元で誘った花火大会。


最初はいけると思った。

茉菜がオッケーしてくれて、俺にもまだチャンスはあるのかと、淡い期待を抱いた。


でも、結果は最悪だった。



俺がフられたとか、そんな簡単なことじゃなく、

、、みんなが傷ついた。


大好きなみんなが、仲間が、傷ついたんだ。


公貴は怪我をし、サッカーの道が閉ざされそうにまでなった。

拓弥だって、公貴を心配してたくさん苦しんだ。

美雪ちゃんは、直接目にすることはなくても、きっと必死に茉菜を支えてくれていたと思う。


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