もう君がいない


「私、、蓮のことが好きです。」




ずっと、ずっと、好きだった。



物心ついたときからずっと、、。


隣にいるのが当たり前で、

気づけば、好きって想いが生まれてた。


何をするにも、どこに行くにも、ずっと一緒だった。

一緒に、成長してきた。



でも、一度は消してしまった。

辛くて苦しくて、耐えきれずに捨ててしまった。


心の隅っこに隠して、

誰にも、自分にもわからないようにフタをした。



それなのに、いつの間にかまた顔を出した。


抱えきれないほど、

隠しきれないほど、


再び大きくなってしまった、この想い。



” 好き ”


たった二文字の、たったそれだけの、

シンプルな想い。


大切な人を傷つけてしまった、

大切な人を苦しめてしまった、

大切な人を裏切ってしまった、この想い。



やっと、やっと伝えることができました。


蓮に、届けることができました。


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