もう君がいない
おめでとう
蓮と、想いが通じ合った次の日。
朝から起きた美雪に、私はすぐに報告した。
まだ寝ぼけ眼だった美雪は、私の話を聞いて目をまん丸くしたかと思ったら、
すぐにその目から、どっと涙を溢れさせた。
「よかった。本当によかった。」
そう言って、私をぎゅーっと抱きしめてくれた。
いつだってこうして、温かく私を包んでくれる。
それが、私の力になるんだ。
「ありがと。」
私も、ぎゅーっと美雪に抱きつく。
「美雪のおかげだよ。いつも、美雪が支えてくれるから。」
「当たり前でしょ?だって、蓮君なんかに負けないくらい、茉菜のこと大好きだもん。」
「私も美雪が大好き。」
「ふふふ。気持ち悪いね、私たち。」
いつも思うの。
家族以外にも、こうしていつも無条件に私の味方でいてくれる。
こんな親友、二度と出会えないんだろうなって。
これから先どこを探しても、こんな友達は見つからないなって。
だから、絶対に美雪を失いたくないし、
美雪がいない私の人生なんて、考えられないの。