もう君がいない
いや、そんなはずはない。
だって、、私は光貴が好きだもん。
光貴のことが大好き。
私と光貴の歩んだ時間は、嘘偽りなんて一つもない。
全てが、私の宝物だから。
きっと、久しぶりに会って、それで嬉しかっただけ。
数年振りに再会したら、誰だって嬉しくて胸がはずむはず。
だってきっと、中学や小学校の同級生と再会したって、私は喜ぶはずだもん。
だから、昨日蓮に会った時の胸の高鳴りも、きっとそういうこと。
蓮が初恋の人だから、幼なじみだからなおさら。
私が好きなのは、光貴だから。
光貴と付き合ってるんだから。
蓮は、久しぶりに再会した幼なじみ。
ただ、それだけ、、。
そんなことを悶々と考えながら化粧したら、なんだか化粧ノリがいつもより悪かった。
朝ご飯も、時間がなくてきちんと食べられなかったし。
なんか、今日は調子悪いな〜。
私は、少し憂鬱な気分で家を出た。