もう君がいない
「で?今日はどうすんの?」
「どうって?」
「誕生日でしょ?蓮君。」
そうなんだ。
今日は、蓮の17歳の誕生日。
またこうして、蓮の隣で、一緒にお祝いできることがすごく嬉しい。
「蓮の家でお祝いするよ。」
「え?どっか行かないの?」
「うん。二人でのんびりお祝いしようってなって。」
たまたま今日、おじさんの仕事の都合で、おばさんも一緒に県外に行っちゃってて、
夜中にしか帰らないらしいから、
家でゆっくり過ごそうかって、蓮と決めたんだ。
「そっか~。じゃあ、茉菜が料理するの?」
「その予定、」
「まぁ、それもいいかもね!誰にも邪魔されず~みたいな。」
私よりも、確実にニヤニヤしてる美雪。
すーぐ変な妄想ばっかりするんだから、、
「プレゼントは?用意した?」
「うん。」
「ケーキは?」
「ケーキも手作りにしたくて、昨日の夜作ったんだ~。」
「さすが!それは喜ぶね!」
「そうかな?」
だといいんだけど、、。