もう君がいない
どれくらいの時間がたったのか、、
「できた~!」
料理がやっと完成した。
お皿に盛りつけた料理達を、一つ一つ、テーブルに並べた。
指を切るという残念な失態もあったけど、
どうにかいい感じに出来上がったと思う。
「蓮~?ご飯出来たよ~?」
あれ?返事がない。
「蓮~?」
私がソファーをのぞくと、
そこには、待ちくたびれてしまったのか、
スースーと寝息を立てて、眠っている蓮がいた。
「蓮、起きて?」
もう一度声をかけても起きない。
私はソファーの前にまわって、
「れーんー?」
蓮の肩を揺すってみる。
「ん、、」
やっと気がついたのか、ゆっくり開かれる目。
「蓮、起きて?ご飯出来たよ。」
私がそう言うと、
「へっ、ちょっ、」
いきなり蓮に腕を引っ張られ、
重なった、
私と蓮の、、唇。