もう君がいない
触れるか触れないか、、
その距離で茉菜の目を見る。
あ、焦ってる。
あ、照れてる。
「目見て。」
「む、無理!」
「なんで?」
「だからっ、」
「なに?」
「もう!いじわる!」
そう言って、睨みつけるように俺の目を見た茉菜。
ほんとバカだな、
わかってない、
俺は、もう一度、
茉菜の唇に、自分の唇を重ねた。
「さっさと食べるよ!」
からかいまくった末に、やっと俺の腕から逃げ出した茉菜。
いじめすぎたのか、
ちょっとすねて、ほっぺたふくらましてる。
それすら愛おしいと思う俺は、、
茉菜よりもっと、ばかだったりして。
「すげー、」
ダイニングテーブルには、たくさんの料理が並んでいて、
全部、俺の好きなものばかりだった。