もう君がいない



「あったあった、あたし5組!あっ、茉菜も5組だよ!また同じクラス!」


「えっ、うそ?本当だ!光貴は?」


「あ、俺も5組。」


「本当?やった〜!3人一緒だ〜!」



私は嬉しくて、その場でぴょんぴょん飛び跳ねた。


そんな私を見ながら、


「茉菜のお祈りのおかげだね〜!」


「まさか本当に、3人一緒とはな。」


って、二人は笑ってた。




私は3人同じクラスになれたことが嬉しくて、それだけで頭がいっぱいで、、


見てなかったんだ、その名前を。


忘れるはずもない、その名前を。



まさか、同じクラスに名前があるなんて、、


考えもしなかったから。


だって、ありえないよ、そんなの。



私の初恋の人の名前。


柴崎蓮(しばさき れん)、、、


その名前があったなんて。


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