もう君がいない
ああ、もうわかんないよ。
私、そんなに頭良くないもん。
考えれば考えるほど、頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃう。
「茉菜、何か悩んでる?」
「へっ?」
「しわ寄ってる。」
そう言って、蓮は私の眉間を人差し指でつつく。
ドキッ、、
ああ、まただ、、。
どうして胸がはずむの、、。
なんで私は、ドキドキしてるの?
「やっぱり元気ないな。何かあった?」
「ううん、本当に大丈夫。」
「そっか。なら、いいけど。」
蓮はそう言いながらも、どこか寂しそうな顔になる。
どうして?
なんで蓮がそんな顔するの?
昨日から考えごとばっかりしてるから、なんだかもう疲れちゃった。
気づけば、もう駅に着いてしまった。